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テンパリング(温度調節)How To

バターを入れた軟膏やリップクリームのざらつきが気になる時があります。温度調節をすることで感触のよいリップクリーム、軟膏を作ってください。

軟膏の保存剤

作り方

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レシピにバターを多く入れるとなぜざらつきがでるのでしょうか?

バターには多様な脂肪酸が含まれています。融点、凝固点の違いにより、それぞれの脂肪酸が冷えて固まる温度は一緒ではありません。
そのため、バターがゆっくり室温で固まると塊ができてしまい、ザラザラとした肌触りの悪い軟膏やリップクリームができてしまいます。
その他、バター自体が最初からざらつきがある場合もそうなる可能性があります。リップクリームを作るときにバターの温度を上げすぎたときにも起こります。出来上がり2〜3日以上経過してからざらつきがでることも多くあります。

テンパリング

テンパリングをしたほうがよい場合

バターの中でもアボカドバターなどの常温で柔らかいものは必要ないと感じます。また、10%以下とバターの量が少ない場合もザラつきは気にならない程度かもしれません。
もともとバター自体のテイストにざらつきがある場合があります。特に初夏から秋の初めに、いったん緩くなったバターが自然に固まるとき、または製造されたときにゆっくり固まった場合にも起こります。品質に問題があるということではありません。シアバター、ココアバター、マンゴーバター、ムルムルバターはザラつきがでることが多いバターです。

* 10mlくらいの量の場合は、量が少なく行程を複雑にできないので、あまり気にしなくてもいいと思います。

TGR

テンパリング(温度調節)の方法

《リップクリーム・軟膏》
オイルとワックスを溶かし液体にします。そこにバターを入れることでバターの温度が上がり過ぎないようにします。全てが溶けて香料などのオプションを入れたら容器に流して、冷凍庫で一気に冷やし固めます。

《植物バター》
バターのすべての脂肪酸を同時に固めるために、まずバターをしっかりと溶かす必要があります。そのためには長時間・高温で維持する必要がありますが、それは品質を低下するほでではありません。温度が上がりすぎると肌触りが悪いバターになりますので、温度管理にご注意下さい。

 ・ココアバター、マンゴーバター(80℃維持し45〜60分)
 ・シアバター 、ムルムルバター(40℃維持し45〜60分)

* 私の経験では植物バターも溶かしてから、すぐに冷蔵庫に入れるだけでもざらざら感は出ないように感じます。

ココアバターのテンパリング



手作りの軟膏やクリームを作り固める時の温度と固まるまでの時間により、出来上がりの手触り感、固まり方に違いがでます。特に凝固点の差がでやすいのは、常温で液体のオイルと固体のオイル、バターを混ぜるレシピの時です。その際には時間をかけて室温で固めるより、冷蔵庫で一気に固めることをお勧めします。


Memo

夏のリップクリームのレシピ

リップクリームは、冷蔵庫で保管するのは面倒ですし、どちらかというと持ち歩いています。夏の気温が高いときには表面が少し溶けては固まってを繰り返しているのかもしれません。私は夏のリップクリームのレシピにシアバターは少量入れることがありますが、ココアバターは加えないようにしています〜手作り

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シアバター
シアバター
オーガニックの精製されたシアバターは、保湿・日焼け止めクリームなどに使われている植物バターです。
精製ココアバター
精製ココアバター
カカオ豆からとれるバター。保湿効果が高く、皮膚を柔らかくする作用があると手作りバーム、軟膏におすすめです。
ココアバターオーガニック
ココアバター
オーガニックのやや精製されたシアバターは、保湿にすぐれスティックバー、軟膏などに使われている植物バターです。
マンゴーバター
マンゴーバター
マンゴーの種からとれたバターです。リップクリームや日焼け防止クリ−ム、保湿・老化肌に使われる植物バターです。
ムルムルバター
ムルムルバター
オーガニックの特徴ある匂いを持つバターです。シアバターより保湿が高いとされ、肌上で溶ける潤いのバターです。

商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。