セルロース

泡立ちの悪い手作り石鹸やリキッドソープ、シャンプーの泡立ちをよくしてくれ、さらさらして手からこぼれ落ちてしまうリキッド状の石鹸にとろみも付けてくれる非イオン性水溶性セルロースです。

　・とろみ…◎
　・透明度…透明
　・使用量……0.5〜2％
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して0.5〜1g
　・HP/CP石鹸オイル100gに対して0.5〜6g

タマリンドガム

タマリンドシードガムは、インドや東南アジアに生育する常緑樹タマリンドの種子からとれる多糖類です。耐熱性、耐酸性、耐塩性に優れています。リキッドソープにするときは、キサンタンガムやグアガムと比べると粘度はやや低くなります。 ゲル状（ぷるぷるジェル石鹸）するには精製水に溶くだけではなく糖類（トレハロース）、グリセリン、BG、アルコール類と併用し、40〜70℃の加熱、静置、冷却が必要となります。その際、アルコールを用いると硬くなりますが、弾力は低く白濁します。グリセリンでは、弾力性があり硬く離水の少ない透明なジェルになります。

　・とろみ…○
　・透明度…透明〜やや濁る
　・使用量……0.1〜4％
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して1〜3g

グアガム

グァーガムともいい、一年生豆科植物の種子から得られる多糖類です。精製水に混ぜ30分〜2時間後に粘度がでる。冷水にも溶けますが加熱することで、溶ける時間を短縮することができます。

キサンタンガムと混ぜると相乗的に粘度が増加する割合
　→キサンタンガム0.1％ ： グアガム0.4％

　・とろみ…◎
　・透明度…やや濁る
　・使用量……0.5〜1％
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して1〜2g

グアガムの混ぜ方

キサンタンガム・クリアー

キサンタンガムは、微生物キサントモナス・キャンペストリス（Xanthomonas campestris）がブドウ糖（当店のものはコーンシュガー）などを栄養源として菌体外で体を保護するために分泌された多糖類です。透明度の高いゲルを形成することができますが、混ぜるときに少しコツが必要です。耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ、冷水にも温水にも溶けます。グアガムと混ぜると相乗的に粘度が増加します。

　・とろみ…○
　・透明度…透明〜やや濁る
　・使用量……0.1〜1％
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して1〜2g
　・相性の悪い素材…GSE

キサンタンガムの混ぜ方

防腐剤との相性

カラギーナン

カラギナンは、紅藻類に属するスギノリ科などの海藻から抽出される多糖類です。別名アイリッシュモスともよばれ、増粘、ゲル化用として食品、化粧品と幅広く使用されています。熱をかけると粘性がでます。

　・とろみ…◎
　・透明度…透明
　・使用量……0.5〜5％
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して0.5〜2g

アロエベラ・ジェル

アロエベラジェルは、オーガニックアロエベラジュースにジェル基材の植物性セルロースを混ぜて作られたしっかりしたジェル状の成分です。このセルロースは、植物の細胞壁を構成する成分です。
そのままでもお使い頂けますが、硬さを調節してもお使いください。

　・とろみ…○
　・透明度…透明
　・使用量……10〜100%　（硬さはお好みで加減して下さい）
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して10〜30g

ホウ酸

ホウ酸は、ホウ砂などを酸で溶解し結晶させて作り、水溶液は弱酸性になります。弱い殺菌作用をもち、洗眼として子供の頃使用したことがあります。また、ホウ酸団子として殺虫剤にも使われます。

　・とろみ…○
　・透明度…透明
　・使用量…… 〜2%
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して4g

とろみの材料として

* 実験では飽和水溶液でしましたが実際には、ホウ酸2％の使用範囲内でお使いください。

ホウ砂

ほうしゃは、最近スライム作りで使われています。ホウ酸と同じく薬局で購入できます。水溶液はアルカリ性になります。


　・とろみ…○
　・透明度…透明
　・使用量…… 〜1%
　・出来上がりリキッドソープ200gに対して2g

とろみの材料として

* 実験では飽和水溶液でしましたが実際には、ホウ砂1％の使用範囲内でお使いください。

その他

リキッドソープの素の希釈を2倍と濃くしておくと、やや粘性があるままです。