浸剤は、水や沸騰したお湯を使ってハーブや生薬の水溶性成分を抽出する方法です。水で抽出する冷浸法と熱湯で抽出する温浸法があります。 抽出された抽出液は化粧水の基剤として使われる他、クリームの基剤、手作り石鹸の材料として入れることができます。
外用/内用として使用できます。
材料となるドライハーブや生薬が葉や花などの柔らかい部分を使用する場合はそのままで、種子、実、根、樹皮、樹脂など硬いものを使用する場合は、ミルでパウダー状にしておくか、もとからパウダー状のものを使うと有効成分が抽出されやすくなります。
鍋に精製水を入れ蓋をして沸騰させる。沸騰したら火を止めて中にローズを入れて軽くかき混ぜる。
精油成分や有効成分が逃げないよう蓋をして3〜5分蒸らす。実や種、少し硬い葉などは成分が抽出されるのに時間が掛かるので10〜15分浸して蒸らすとよい。
冷めたらコーヒーフィルターやろ紙、茶こしなどを使い濾して下さい。ハーブの残りがまだあるようならば再度よく濾してください。
・約24時間以内
・消毒した密封容器
・冷蔵庫保存
《ハーブの水溶性成分》
(アルカロイド、タンニン、水溶性フラボノイド、配糖体、苦味質、粘液質、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル)
ハーブティーのように飲用する場合は長く蒸らし時間をとると渋くなったりします。そのような時は、蒸らし時間を短くしたり、温度を上げずに冷浸剤法で抽出したりすることで高温で抽出されるタンニンやカフェインが抑えられます。
タンニンは、収れん作用があり、組織の炎症を鎮めることや、抗酸化作用、抗ウイルス作用も知られています。手作り化粧水やクリームに使う際には是非取り入れたい成分の一つですね。
タンニンを多く含む物に緑茶、ウィッチヘーゼル、セントジョンズワートがあります。今回のバラにも含まれています
商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。