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浸出油剤(ハーブ/生薬):冷浸法How To

浸出油剤(インフューズドオイル)は、植物油を使ってハーブや生薬の油溶性成分を抽出する方法です。常温で抽出する冷浸法と熱を加えながら抽出する温浸法があります。冷浸法は熱を加えずじっくりと有効成分を抽出します。
抽出されたオイルはキャリアオイルに混ぜトリートメントオイルとして使われる他、ミツロウと混ぜた軟膏やクリームの基剤、手作り石鹸に入れることができます。
抽出されたオイルも販売されていますが、お好みの植物オイルとハーブの組み合わせで抽出してみましょう。

Material

  •  冷浸法

  • 《出来上がり 約50ml》
  •  ホホバオイル …………… 60ml〜
  •  小麦胚芽オイル ………… 5ml
  •  カレンデユラ …………… 15g

  • 外用として使用できます。

ハーブ冷浸出方法

作り方

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材料となるドライハーブや生薬が葉や花などの柔らかい部分を使用する場合はそのままで、種子、実、根、樹皮、樹脂など硬いものを使用する場合は潰したり、スパイスグラインダー、すり鉢やミルで細かくしておくと有効成分が抽出されやすくなります。

浸出油剤の作り方

蓋付きのガラスの容器にドライハーブを入れ、オイルをひたひたになるくらいまで入れる。ハーブがオイルを吸ってしまったときは、オイルを足すなどして量を調節してください。

浸出油剤の作り方

ハーブによって必要なオイルの量が多少かわります。ハーブが空気に触れているとカビが生えたり、変質する原因になりますので、ハーブが完全にかくれるまで必ずオイルを入れて下さい。

インフューズドオイル作り方

フタをしっかり閉めて出来上がりがいつ頃なのか、ラベルに日付を入れておきます。
光による植物オイルの劣化を防ぐために黒い紙や布で瓶を覆い、日の当たる暖かい場所に2週間置きます。浸出を促すため毎日1〜2回よく振ってください。

浸出油剤の抽出方法

布またはキッチンペーパーを2重にして包みオイルをよく絞りこします。オイルの中にハーブの残りがまだあるようならば再度よくこしてください。ろ紙を使うと1度できれいに濾すことができます。

浸出油剤の抽出方法

フルーツ圧搾器があると力が掛かりやすく便利です。

インフューズドオイル

浸出油剤

保存の目安

・約3ヶ月以内

保存容器

・消毒した容器にラベルを貼り保管

保存場所

・冷蔵庫保存 … 低温で固まるオイルもありますが常温でほぼ戻ります。

  • 取り出したい成分が熱で変質しやすいもの、常温で抽出できる有効成分では、冷浸法がむいている。
     (カロテノイドやビタミンA、D、E、K、油溶性フラボノイド、精油等)
  • 酸化しにくい安定した癖の少ないオイルがよい。未精製より精製に近いオイルのほうがむいている。
     (ホホバオイル、オリーブオイル、マカデミアナッツオイル、ごま油、ココナッツオイルなど)
  • 浸出させるオイルの酸化防止に全体の10%ほどの小麦胚芽オイルやビタミンEオイルを加えてください。
     (ローズマリーオイルエクストラクト)ROEを0.15%(約4〜5滴)加えてもよい。

Memo

浸出油剤の色

オイルにバラの花びらをつけてピンクのオイルを… がっかりしたことはありませんか?
バラの赤い色は水溶性のアントシアニンという成分なので、オイルでは抽出できないのです。ぶどうの果皮、ローズヒップ、ハイビスカス、ブルーベリーなど、ハーブティーのきれいなピンクや紫色のほとんだがアントシアニンです。

オイルに抽出できる色は油溶性の色素成分となります。カレンデュラのオレンジ色(カロテノイド)、セントジョンズワートの赤色(ヒペリシン)、ネトルの緑色(クロロフィル)などがあります。
今回のカレンデュラのカロテノイドは、ルテイン、リコペンですが、これらは抗酸化作用、抗腫瘍作用が知られています。

Orangeflower Shop

ホホバオイル
ホホバオイル
オーガニックのホホバオイルは、ビタミンEなどを含んだ黄色のオイルです。 酸化しにくく浸出油剤に使いやすい人気の手作り化粧品用オイルです。
カレンデュラ
カレンデュラ
オーガニックのカレンデュラのドライハーブは、浸出油剤の人気の代表格として知られています。肌修復や敏感肌ケアとしても人気があるハーブです。
濾紙
濾紙
布やキッチンペーパーでは通り抜けてしまう細かいハーブやハーブパウダー、不純物を1度きれいに濾すことができる便利なろ紙です。
透明ガラス瓶
透明ガラス瓶
ハーブの浸出に便利な容器。オイルが入っていても中栓付きなので漏れにくい。内容量も100mlと空気に触れる部分も少なくちょうどよい大きさです。
スポイト遮光瓶
スポイト遮光瓶
遮光タイプのアンバー色のガラス瓶です。スポイトキャップタイプとなっており抽出オイルの保管に便利に使うことができる。サイズが選べます。

商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。