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手作り石鹸の材料・オプションHow To

石鹸に使う基本的な材料とオプションとして加える事のできる材料の説明です。他にも、ここに紹介できない多くの材料がありますので、皆さんのアイディア次第でカスタマイズしていき、オリジナルソープを楽しんでください。

Material

  • ベースとなるオイル
  • ベースとなるバター
  • オプションで加えるオイル
  • 苛性ソーダ
  • 精製水
  • 精製水の代わりになる液
  • 野菜ジュース
  • ミルク・ミルクパウダー
  • アロエ・ジュース・パウダー・生
  • カラー素材
  • 香料
  • クレイパウダー
  • ハーブ・ハーブパウダー
  • ハチミツ・ハニーパウダー
  • シルク
  • レシチン
  • 宝石パウダー・真珠パウダー
  • その他

手作り石鹸

作り方

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ベースとなるオイル

オイルには植物性のオリーブオイル、ココナッツオイル、パームオイルが主に使われています。
オリーブオイル100%のキャスティール石鹸、オリーブオイル72%と他の植物オイルでできものはマルセイユ石けんと呼ばれたりします。これらのオイルだけの組み合わせで泡立ちや使い心地を調節することができます。

オイルの色を生かした石鹸サンプル
オイルの説明と100%の石鹸サンプル

石鹸ベースオイル

ベース・オプションで加えるバター

主にシアバター、マンゴーバター、ココアバター、アボカドバター、アロエバター、ムルムルバターが入れられます。
オプションで少量(小さじ1〜大さじ1)のバターを入れる程度であればあまり変わりませんが、バターをベースの油脂として約10%以上入れると出来上がりの石鹸は硬めに仕上がります。

オイルの色を生かした石鹸サンプル
オイルの説明と100%の石鹸サンプル

植物バター

オプションで加えるオイル

オイルと水溶液が分離しなくなり、泡立て器を持ち上げ垂れた液で線がつくようになるトレースの状態になったときに入れるオイルです。総重量が500gのオイルに小さじ1〜大さじ1を温めて混ぜ込んでください。鹸化せずにある程度残った油脂が保湿効果などを与えます。酸化しやすいオイルを入れたときには、なるべく早めに使い切るようにしましょう。


オイルの色を生かした石鹸サンプル
オイルの説明と100%の石鹸サンプル

オプションオイル

苛性ソーダ

フレーク状、丸い粒子状などの形状のアルカリ性素材で、水溶液にすると温度が85℃まで上がり異臭が発生します。
皮膚に付くとヒリヒリとして火傷をし、皮膚を痛めます。薬局で購入できますが、劇物指定となりますので、ご購入者住所・氏名・印鑑・使用用途(手作り石鹸)を記載する必要があります。
取扱説明書をよく読み、換気をし、ゴーグルと手袋を着用するなどの保護をしっかりとして十分に気をつけてお使いください。

苛性ソーダ

精製水

手作り石鹸には精製水をお使いください。
水道水やミネラルウォーターには、カルシウムや鉄分、マグネシウム等のミネラル(金属イオン)が含まれています。これらの成分が石鹸を作る時の化学反応に影響します。
苛性ソーダと合わせると温度が上がりますので、使用前に冷蔵庫で冷やしておくなどすることもできます。


精製水の代わりに水道水が使えない理由

精製水

精製水の代わりになる液

苛性ソーダと合わせる精製水の代わりに、ハーブティーや芳香蒸留水を置き換えることができます。ただし、有効成分が強アルカリに堪えることができるかどうかは疑問が残るところです。
経験上、ローズマリーティーや月桃水などは香りがほんのりですが残ってきます。また、精製水と比べると苛性ソーダと合わせたときに温度が上がりますので、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておく等の工夫をするとよいかもしれません。

浸剤:温浸剤の作り方
浸剤:温浸剤(ハーブティー)の作り方
浸剤:冷浸剤(水出しハーブティー)の作り方

ハーブティー

果物・野菜ジュース

苛性ソーダと合わせる精製水の一部(約30〜50%)を野菜や果物のジュースに置き換えて使うこともできます。苛性ソーダと合わせたときに温度が上がりますので、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておく等の工夫をするとよいかもしれません。お勧めは、当店のレシピの後から野菜ジュースを生地に混ぜ込む方法です。脂溶性の色成分が比較的石鹸の色としてでやすくなりますが、1〜2ヶ月、場合によっては数週間で退色するものもあります。

《カロテノイド系》カロテン類
 ・黄色〜橙色素(βカロテン)カボチャ、ニンジン
 ・赤色素(リコペン)トマト、スイカ
 ・赤色〜橙色素(カプサンチン)赤パプリカ

《カロテノイド系》キサントフィル類
 ・黄色素(ルテイン)卵黄、カレンデュラ、黄パプリカ
 ・黄色〜赤色素(β-クリプトキサンチン)オレンジ、柿、赤パプリカ

《ポルフィリン》
 ・緑色素(クロロフィル)ホウレンソウ、キュウリ、緑の野菜

天然の色を生かした石鹸サンプル

野菜の色素成分 パプリカ石鹸

ミルク・ミルクパウダー

液体のミルクと粉末になっているミルクパウダーとも石鹸に入れることができます。牛乳、ゴートミルクの他、ヨーグルト、ココナッツミルクも同じように使えます。苛性ソーダと合わせる精製水の一部(約30〜40%)を液体ミルクに置き換えて使う時は、苛性ソーダと合わせたときに異臭がし黄色〜オレンジ色になり温度が上がります。あらかじめ冷蔵庫で冷やしておく等の工夫をするとよいかもしれません。
このように苛性ソーダと混ぜると含まれるタンパク質が変質するため、苛性ソーダと合わせる分の液体ミルクを取り分けしておき、オイルと苛性ソーダがある程度混ざった頃に足す方法をお勧めします。いずれにしても液体ミルクは、温度が上がりすぎないように温度管理が必要です。
また、少量の液体ミルクとパウダーは、総重量が500gのオイルに小さじ1〜大さじ1をトレースの少し前に混ぜ込んでください。きめ細かな泡立ちになります。

天然の色を生かした石鹸サンプル
ミルク石鹸のレシピ・作り方




ミルクパウダー

アロエ・ジュース・パウダー・生

アロエジュースを苛性ソーダと合わせる精製水の一部(約30〜40%)に置き換えて使えます。
アロエベラ200Xパウダーは、大さじ1の精製水に0.1〜0.3gを溶かした液、大さじ1程の少量のジュース、生のアロエはすりおろすかジューサーにかけてとれた液汁大さじ1〜3を総重量が500gのオイルにをトレースの少し前に混ぜてください。果皮を含まないジェルは出来上がりが淡いピンクに仕上がります。 アロエのハーブパウダーは、後記のハーブパウダーと同様の混ぜ方です。

天然の色を生かした石鹸サンプル
アロエベラ石鹸のレシピ・作り方

アロエ

カラー素材

天然素材のものから薬のカプセルに使えるような色材、形状としてはパウダー、リキッドジェルなどがあります。強アルカリで変色してしまわないようになるべくトレースの少し前に混ぜると安心です。
カラーデザインをする場合は、オイルと苛性ソーダを合わせてから短時間で入れずに、少し時間をかけてからの緩い状態で入れてください。


CP石鹸の色材

色素材

香料

口紅にも使うことができるフレーバーオイルは香りが弱いので、石鹸の香り付けにはエッセンシャルオイル(精油)とフレグランスオイルが主に使われます。 エッセンシャルオイル(精油)の入れる量は0.5〜2%までがよいとされていますが、0.5〜1%がお勧めです。入れ過ぎると型だしの時に石鹸の表面にでてしまうことがあります。自然の香りは鼻につかずとても気持ちがいいですね。人工と天然のミックスされたフレグランスオイルですが、最近は使いやすい香りがそろっています。天然では作ることができない香りをフレグランスオイルは表現することができます。どちらも入れるタイミングはトレースがでてからにします。

《おすすめの配合量》 精油/フレグランス
 ・フェイス用……… 0.5%以下(オイル総重量500g:〜3g 約小さじ1/2)
 ・ボディ用………… 〜1%以下(オイル総重量500g:〜6g 約小さじ1)

* 精油は天然成分ですが作用が強い物もあります。小さなお子様、敏感肌の方は十分注意してお使いください。

精油の禁忌


香料

クレイパウダー

クレイは各種ミネラルを豊富に含み、老廃物や角質を吸収吸着して取り除くので、古くから世界各地で使われてきた自然療法の代表的な素材です。パウダーが入ることで、スクラブ効果が少し期待できるようです。
自然な天然色として落ち着いた色あいをあわせて楽しめます‥))
クレイパウダーは、オイルの総重量が500gのオイルに小さじ1〜大さじ1をトレースの少し前に混ぜ込んでください。

クレイパウダーで着色した石鹸サンプル

クレイパウダー

ハーブ・ハーブパウダー

乾燥した野菜や果物をオイルにつけてインフューズドオイル(抽出油)を作り、成分と色を楽しむ方法があります。また、乾燥したハーブパウダーをオイルの総重量が500gのオイルに小さじ1〜大さじ1をトレースの少し前に混ぜ込む方法で入れることができます。その他、石鹸の表面にドライハーブの花や実をちりばめてデコレーションする方法も素敵です。
ハーブの色はCP石鹸に入れると退色し綺麗な色を期待することはできませんが、天然色を楽しむことはできます。
《アントシアニン系》
 ・赤色〜紫色素(アントシアニン)ローズ、ビーツ、ハイビスカス、ブドウ

《カロテノイド系》キサントフィル類
 ・黄色素(ルテイン)カレンデュラ

《フラボノイド系》
 ・黄色素(サフラワーイエロー)カモミール、紅花

《ジアリルヘプタイド系》
 ・黄色〜橙色素(クルクミン)ターメリック

《ポルフィリン》
 ・緑色素(クロロフィル)クロレラ、スピルリナ、ブルーグリーンアルジー、ケルプ、緑茶、ネトルなど緑のハーブ

天然の色を生かした石鹸サンプル

ハーブ・ハーブパウダーハーブ・ハーブパウダー

ハチミツ・ハニーパウダー

ミネラルやビタミンが豊富、糖分が石鹸に保湿を与え、細かい泡立ちの石鹸になります。ハチミツとパウダーは、オイルの総重量が500gのオイルに対して、共に小さじ1〜大さじ1をあらかじめ少量のぬるま湯で溶いておくとよいでしょう。トレース時に混ぜ込んでください。たくさん入れる場合は、出来上がりの石鹸が柔らかくなりますので水の量を減らしたり、石鹸に使うオイルに固さが出るオイルを多めにするなど工夫をしてみてください。

* ハチミツは、温度を60℃以上にすると蜂蜜の組織が破壊され、成分が変化し黒っぽくなってしまうので温度が上がりすぎないように管理します。苛性ソーダと合わせる精製水には入れないようにしてください。

天然の色を生かした石鹸サンプル
はちみつ石鹸のレシピ・作り方


ハチミツ

シルク

繭からとれた天然100%のシルクパウダーとシルクを加水分解したシルクアミノ酸は、さらさらした液体とパウダーのタイプがあります。入れるタイミングは、トレースの少し前に混ぜ込んでください。きめ細やかな泡になります。

《オイル500g総重量に対して》
 ・超微粒子シルクパウダー………小さじ1〜大さじ1
 ・シルクアミノ酸パウダー………大さじ1
 ・シルクアミノ酸(リキッド)…大さじ1

天然の色を生かした石鹸サンプル

シルク

レシチン

大豆からとれる植物性のレシチンは、リキッド状のタイプとパウダー状の2種類があります。パウダーは、ダマになりやすくなかなか均一に混ざりにくいので、石鹸に入れるのはリキッド状の物がお勧めです。柔らかな泡になり、できあがった石鹸はうっすらオレンジがかった綺麗な色に仕上がります。入れるタイミングは、トレースの少し前に混ぜ込んでください。

《オイル500g総重量に対して》
 ・レシチン(液体)………大さじ1

天然の色を生かした石鹸サンプル

レシチン

宝石パウダー・真珠パウダー・珊瑚パウダー

本物の宝石のエネルギーを借りて作る手作り石鹸は、毎日使う石鹸にぴったりです。天然の宝石を細かいパウダー状にした宝石パウダー100%です。コスメティックグレイドのジェムパウダーは、とても細かい粒子になっているため白いパウダーになります。

《オイル500g総重量に対して》
 ・珊瑚パウダー………小さじ1〜大さじ1/2
 ・真珠パウダー………小さじ1〜大さじ1
 ・各宝石パウダー………微量 宝石パウダー

宝石石鹸

*ほんの少し入れるだけで、パワーストーンとしてのエネルギーが運勢をパワーアップしてくれるかもしれませんね。石言葉を調べるのも楽しいです!




宝石パウダー

その他の素材

手作り石鹸には、身の回りにあるいろいろな素材を入れる事が出来ます。植物の有効成分をとりだした抽出エキス、岩塩、日本酒、酒粕、有効成分、豆パウダーなど、アイディアがたくさん浮かんできます‥♪ ))
苛性ソーダと合わせる精製水に置き換える素材のときは、高温になる事を避けるため、温度を下げる、少量ずつ入れるなどの注意が必要です。また、トレースの時にオプションとして加える材料によってはトレースが急に早まることがあります。

いろいろな素材の色を生かした石鹸サンプル

石鹸のオプション

Orangeflower Shop

ミルクパウダー
ミルクパウダー
手作りパックや手作り石鹸のオプション素材としてよく使われています。汚れや皮脂を穏やかにとり、しっとりした洗い上がりになります。
レシチン
レシチン
大豆からとれたペーストの植物性レシチンで、乳化安定剤として使われます。水素添加されていないタイプなので天然界面活性剤として人気です。
クレイパウダー
クレイパウダー
専門店より購入したクレイパウダーです。手作り化粧品の材料としてフェイスパック、ボディパック、バスフィズ、石鹸などにお使い頂けます。
アロエ・シルク
アロエ・シルク
日本で昔から民間療法や手作りの材料として使われてきたおなじみのアロエやシルクの素材をパウダーとリキッド状の物などにして販売しています。
宝石パウダー
宝石パウダー
天然宝石100%の化粧品グレイド。少し入れるだけで、パワーストーンのエネルギーが運勢をパワーアップしてくれそう。ファンデーション、宝石石鹸など

商品内容や保管・使用上の注意は、あらかじめ商品詳細ページにてご確認ください。